就職活動が上手くいかなかった方や時期が合わずに就職しないまま卒業してしまった方は、仕事探しに苦戦することがあります。
「職歴が無いから就職できるか不安」「空白期間に納得してもらえるかな」と就職活動を悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
既卒の方は、就職が難しいイメージがありますよね。
そこで今回は社会人未経験の既卒の方の就職が厳しいと言われる理由と、内定を獲得するコツをご紹介します。
既卒とは?
そもそも既卒とはどういった方を指しているかを解説します。
学校を卒業後、就職していない方
学校を卒業後一度も正社員や契約社員で働いていない方を指します。
ニートやアルバイトなどをしているフリーターの方が対象です。
既卒は新卒採用?中途採用?
既卒の扱いについて疑問に思う方もいると思います。
原則、既卒は中途採用枠に応募しますが、卒業後3年以内であれば新卒扱いになることもあります。
大手新卒採用サイトでも既卒者を積極的に採用している企業も見受けられました。
引用:マイナビ2025
企業によっては既卒と新卒を分け隔てなく、積極的に採用しているので、募集要項を見て応募しましょう。
第二新卒と既卒の違い
よく既卒と混合されてしまうのが第二新卒なので、こちらも紹介します。
一般的に学校を卒業後、社会人経験3年未満の方
4年制大学の場合は25歳前後、高校卒業の場合は20歳前後の方になります。
既卒との違いは、一度でも正社員や契約社員として社会人経験がある方を指します。
筆者は第二新卒で転職した経験があり、その体験談の記事も執筆していますので、興味がある方は参考にしてみてください。
既卒の方は就職が難しいと言われる理由
ではなぜ既卒の方が就職が難しいと言われるのかを解説します。
- 新卒入社できなかった悪いイメージがあるから
- 社会人経験が無く即戦力にならないから
- 空白期間があるため就業意欲に不安があるから
既卒の就職が難しいと言われる理由①
新卒入社できなかった悪いイメージがあるから
既卒の方は「なぜ就職活動の時期に新卒で入社していないのか」と疑問に思われ、採用担当者から悪いイメージを持たれてしまうケースがあります。
例えば海外に留学していて時期が合わなかった方や資格や公務員試験に挑戦していたが結果が及ばなかった方などは、新卒入社できなかった理由を説明しやすいかもしれません。
しかし就職活動をしていたにも関わらず、内定をもらえない・希望に合わず辞退してしまった方は「何かダメな点があるのでは?」「理想が高いのでは?」と採用担当者は不安になってしまいます。
既卒の就職が難しいと言われる理由②
社会人経験が無く即戦力にならないから
一般的に既卒は中途採用扱いです。
そのため中途採用の利点である社会人経験が無い中で、選考はなかなか上手くいきません。
中には新卒採用で既卒も募集している企業もありますが、前述の悪いイメージから新卒者の方が優先的に採用したいと考える採用担当者が多いと思います。
既卒の就職が難しいと言われる理由③
空白期間があるため就業意欲に不安があるから
既卒の場合、学校を卒業してからの空白期間が生まれてしまい、就業意欲に疑問を感じてしまいます。
特に現在は人材業界は売り手市場と言われており、就職率も年々上昇しています。
大学生の就職率は97.3%(前年同期比1.5ポイント上昇)、高校生の就職率は98.0%(前年同期比0.1ポイント上昇)となりました。
文部科学省「令和4年度大学等卒業者の就職状況調査」
その中で就職活動をしていたかもしれませんが、結果としては既卒になっていることで、採用担当者目線では「就業意欲が低いのかな?」「当社で働いて続くかな?」と不安になってしまいます。
企業が既卒を採用するメリット
既卒の転職が難しいと言われる中で積極的に採用している企業もあり、その意図や目的を汲み取ることで、既卒の方に何を期待しているかが分かります。
では企業が既卒の人材を採用するメリットはどんな点があるのでしょうか?
- 就業への意欲が高い人もいる
- 人材不足のときにいつでも採用できる
- 若手採用でライバルが少ない
- 会社の文化に馴染みやすい
企業が既卒を採用するメリット①
就業への意欲が高い人もいる
既卒の方は就職活動が上手くいかなかった人や新卒の時期に合わなかった人が多いです。
そのため「早く就職したい」「次こそは成功したい」と考えている人も多いため、就業意欲が高いと言えます。
その意欲こそが、企業が既卒を採用するメリットといえます。
企業が既卒を採用するメリット②
人材不足のときにいつでも採用できる
新卒採用と違い、既卒は中途採用でも入社できます。
そのため時期を気にすることなく通年採用することができ、就業までのリードタイムも早いです。
また若手人材を採用したいと考える企業も多い中で、求人原稿で年齢を直接言及することはできないので「既卒歓迎!」と言うことで、若年層からの応募を獲得しやすくしています。
企業が第二新卒を採用するメリット③
若手採用でライバルが少ない
既卒者は新卒採用に比べ、ライバル企業が少ないです。
特に大手企業が新卒採用の枠で既卒者を採用することは珍しいようです。
そのため既卒者であっても新卒採用扱いで募集すれば、ニーズが高く応募が集まりやすいというメリットがあります。
企業が第二新卒を採用するメリット④
会社の文化に馴染みやすい
例えば前職で20年間同じ企業で勤めていた方の場合、その企業独自の文化に染まっている方が多いです。
そのため違う文化になかなか馴染めない人もいるでしょう。
筆者の場合、転職した企業では「○○部長」と役職名を付けなければならず、最初は不便に感じました。
しかし既卒の場合は、初めての就業先となるため順応してくれる人が多いです。
言葉を選ばずに言うのであれば、企業側として”扱いやすい”のが既卒ということになります。
既卒で就職を成功するためのコツ
既卒の方の就職が難しいと言われていますが、若年層ならではの強みを活かすことで転職に成功し、理想の働き方を手に入れる方がいます。
社会人としての経験がないため、新卒のようなフレッシュさだけでなく「より良い仕事に就きたい」という思いを採用担当にしっかりぶつけることが重要です。
では実際に既卒の方が転職を成功させるためのコツを紹介します。
- 空白期間の理由をしっかり説明する
- どんなキャリアを形成したいかを伝える
- 計画性を持って転職活動を行う
- 第二新卒に強い転職エージェントに登録する
既卒で転職を成功するためのコツ①
空白期間の理由をしっかり説明する
面接はお互いを理解する場です。
空白期間の理由を知ることで、どんな思考の持ち主なのかという人柄を面接官は知ることができます。
その理由がただ単に「就職に失敗した」「留学に行ってしっかりと就職活動ができなかった」というようなネガティブな内容ばかりでは、どんな活躍をしてくれるのかというビジョンが見えません。
実際にそのような理由があったとしても「御社でこういう風に活躍したい!」というような前向きな理由も必要不可欠です。
既卒で転職を成功するためのコツ②
どんなキャリアを形成したいかを伝える
既卒の方に対しては「キャリアをしっかり考えているのか?」「計画性のある行動がとれるのか?」と懸念を持つ採用担当もいます。
そこで、中長期的なキャリアイメージを伝えることで採用担当が安心感を持つことができます。
例えば下記が空白期間の理由と志望動機です。
学生時代にはマーケティングの勉強をしており、就職活動でも学んだことを活かしたいと考えておりました。
しかしマーケティング職を中心に求人を探していましたが、新卒での募集が少ないため、営業職でも就職活動をしました。営業職で内定をもらいましたが、やはり学んだことを活かしたいと思い辞退をし、既卒という選択をしました。卒業後は広告代理店でデータ分析のアルバイトをしながら、就職活動をしています。
その中で御社の求人を拝見し、未経験でのマーケティング職に挑戦できるという点に惹かれ応募しました。諦めきれなかったマーケティングという仕事で、学生時代学んだWEBマーケティングやデータ分析のスキルを活かし活躍したいと考えております。
という形で
・これまでの経験や活かせるスキル
・なぜこの会社に就職したいのか
・今後はどのように働いて行きたいのか
を流れに沿って伝えると信憑性のあるイメージを伝えることができます。
既卒で転職を成功するためのコツ③
計画性を持って就職活動を行う
就職活動は体力面や精神面でも負担が掛かります。
特になかなか採用に繋がらない時期は将来に対する不安でいっぱいで、モチベーションを維持することも難しいでしょう。
時間と心にゆとりを持って仕事探しをすることをおすすめします。
また中途採用の場合は1月〜3月は求人数が増えることで、より多くの選択肢の中から希望に沿った求人をみつけることができます。
既卒で転職を成功するためのコツ④
既卒に強い転職エージェントに登録する
転職エージェントは人材紹介会社のサービスの一環で転職支援・就職支援サービスを行っており、仕事を探している求職者の方と人材を求めている求人企業をマッチングしています。
転職エージェントは求人企業に人材を紹介し、採用することで報酬を得ているので、企業に採用してもらえるように面接対策などのサポートが充実しています。
またあなたの人柄や条件に合った会社をキャリアコンサルタントから紹介してもらえるので「どんな仕事が合うのか分からない‥」「面接や自己PRが苦手」という方にもおすすめです。
既卒に特化したおすすめの転職エージェント
既卒の方に特化したおすすめの転職エージェントを紹介します。
既卒に特化したおすすめの転職エージェント①
第二新卒エージェントneo
- 職務経歴無しから就職支援実績10,000人以上
- 平均サポート10時間という手厚いサポート力
- 内定最短6日のスピード感
第二新卒エージェントneo
一人当たりのサポート時間は平均10時間程度と、書類添削や面接対策に力を入れており、その結果内定最短6日というスピード感のある転職ができるエージェントです。
既卒に特化したおすすめの転職エージェント②
ウズキャリ(UZUZ)
- 第二新卒・既卒・フリーター・ニートの内定率83%以上
- 書類通過率87%超え
- 1人当たりのサポート時間は平均20時間以上
- ブラック企業を徹底排除!
ウズキャリ
一人当たりのサポート時間は平均20時間程度と、書類添削や面接対策に力を入れており、その結果第二新卒・既卒の方にとってハードルが高い書類通過率も87%を超えています。
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既卒で就職活動する際の注意点
最後に既卒の方が就職活動をする際の注意点を紹介します。
- 新卒採用か中途採用どちらで応募するか決める
- 内定獲得を目的せず軸を決める
- 条件や待遇が良くない可能性もある
- 精神面で不安があればすぐに就職活動しない方が良い
既卒で就職活動する際の注意点①
新卒採用か中途採用どちらで応募するか決める
既卒は原則中途採用の扱いで、新卒採用も一部企業では対象になります。
そこであなた自身がどちらで応募した方が良いか、事前に方針を決めておいた方が良いでしょう。
例えば留学や資格取得のために就職できなかった人は、中途採用へチャレンジした方がアピールできるポイントがあるかもしれません。
反対に単に就職に失敗してしまった人など「なぜ就職できなかったか」を明確に説明できない場合は、新卒採用の枠で応募した方が良いでしょう。
まずは一度自己分析をしてみて、どちらが合うかを考えてみてください。
既卒で就職活動する際の注意点②
内定獲得を目的せず軸を決める
既卒の場合なかなか書類審査も通らず、折角面接に行っても不採用が続くことが多いです。
上手くいかない時期が続くほど「内定をもらう」ということが目的になってしまい、結果として就職活動が失敗してしまうケースが多いです。
そうならないためには必ず就職の軸を決めておきましょう。
例えば「趣味の時間が欲しいから残業が少なくて、ワークライフバランスが取れる職場が良い」という方はワークライフバランスが就職の軸になります。
この軸を念頭に置いておき、当てはまらない求人に応募しないようにしましょう。
既卒で就職活動する際の注意点③
条件や待遇が良くない可能性もある
残念ながら既卒の場合、条件や待遇が良くない可能性があります。
理由として企業側もできるだけ人件費は抑えたいのが本音です。
特に既卒の場合、就労意欲が高い分少し条件が悪くても入社してくれる可能性が高いです。
一番大事なのは就職の軸に沿っているかということを忘れないようにしましょう。
もし就職の軸が「給与・収入」という方の場合は、下記の記事も参考にしてみてください。
既卒で就職活動する際の注意点④
精神面で不安があればすぐに就職活動しない方が良い
もし精神面で不安がある方やうつ病に悩んでいる方は、すぐに就職活動をすることは得策ではないでしょう。
就職活動はただでさえ精神面で辛いことが多いです。
特に既卒者の場合なかなか書類審査も通らず、不採用が続くことで落ち込んでしまいます。
特にうつ病の症状があり、通院している方はすぐに就職活動をせずに、症状が良くなるまでは就労移行支援を利用するという手もあります。
詳しくは下記の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
まとめ
既卒の方の就職は難しいと言われていますが、ポテンシャル採用をしている企業も多く存在します。
その中で希望に合った理想の就職を実現するためのコツを紹介しました。
仕事は人生の中でも多くの時間を占める大切な要素ですので、失敗しないためには人材紹介会社の転職エージェントを利用することをおすすめします。
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第二新卒エージェントneo | 支援実績が10,000人以上 職務経歴無しの | 紹介記事 | |
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