会社に行くのがつらい
なかなか給料が上がらないから独立しようかな?
スキルを活かしたい!
など個人事業主やフリーランスに興味を持つ方は多いと思います。
特にコロナ禍で在宅やリモートワークが普及し、そこから通勤生活に戻った方は「在宅で独立できないかな」と思う方もいるでしょう。
筆者はコロナが流行する少し前からフリーランスとして活動をはじめ、2020年10月に個人事業主として開業しました。
しかし結果として個人事業は副業程度に抑え、2024年10月から中途採用で正社員に復職しています。
そこで今回は個人事業主と正社員の両方で実際に働いてみて分かった、メリット・デメリットや気付きを紹介します。
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筆者の経歴
まず簡単に筆者の経歴をまとめました。
主に採用やマーケティング業務を中心に働いています。
改めて見るといろいろ経験したなと思います…笑
個人事業主から正社員に復職した理由
私が個人事業主から正社員に転職した理由は大きく3つあるので解説します。
- 日本の制度は正社員中心だと感じたから
- 良い求人のスカウトがあったから
- 人ともう少し関わる環境に居たかったから
個人事業主から正社員に復職した理由①
日本の制度は正社員中心だと感じたから
実際に個人事業主になってみて感じたことは、いくらフリーランスや個人事業主の認知が上がってきたといっても、日本の制度は正社員中心だと感じたからです。
例えば健康保険や年金制度などは、正社員と個人事業主では自己負担額が大きく異なります。
というのも正社員など企業に雇用されている方は、企業が半分負担してくれているのです。
労使折半といい福利厚生の一環です
もちろん企業に雇用されていない個人事業主の場合は、全額自己負担のため高額な支払や保障内容も労働者に劣ります。
また国や自治体の制度などは、基本的に正社員などの労働者向けの説明が多く、個人事業主はイレギュラーなことも多いので都度確認する必要がありました。
こういった点から、個人事業主を主として働くことを煩雑に感じてきてしまいました。
個人事業主から正社員に復職した理由②
良い求人のスカウトがあったから
2つ目の理由として、良い求人のスカウトがあったからです。
そもそも私が個人事業主として開業しようと思ったキッカケとして、主人の転勤により地方に引っ越したことが挙げられます。
私自身はこれまでの経験が活かせる職種や良い条件で働くことを希望していましたが、地方のためマーケティングなどの求人は少なく、低賃金のものばかりでした。
しかしある日、近隣の企業でマーケティング職でのスカウトメールをもらいました。
地方なのでマーケティング職の経験を持つ人材も少なく、かなり情熱的なスカウト内容でした!
一度話を聞いてみようと思い面接に行ったところ、話の合う方だったのでとんとん拍子に内定をもらうことができました。
また面接の中で個人事業主として働いていることを伝えると「副業もOK」といってもらえたので、復職しつつも細々と副業レベルで個人事業を続けています。
個人事業主から正社員に復職した理由③
人ともう少し関わる環境に居たかったから
最後の理由としては、社会性です。
個人事業主の際、私はほとんど在宅で一人で作業していました。
受注によってはチームで作業する場合もあります
クライアントもココナラ
打ち合わせもZoomなどオンラインが中心のため、誰かと一緒に働いている感覚も薄かったです。
そんな生活を4年近く過ごしていると「同僚と飲みに行ってきた」「会社で昇進した」という何気ない友人の言葉が羨ましいと感じてきました。
会社での煩わしい人間関係もありますが、もう少し人と関わり、社会性を持ちたいと考え始めたのです。
そんなキャリアに悩んだ時にZaPASSコーチングキャリア
無料体験ながらに自分の中にすっと入ってきたのが「もっとグラデーションで考えてみなよ」という言葉でした。
「個人事業主と正社員」というようにはっきり分けるのではなく、正社員や準社員のように保障の手厚い環境に身を置きつつ、スキルが活かせられる個人事業主をやってみてはというアドバイスを受けました。
実際企業に属して社会保険に加入することができれば、個人事業主の方での割高な国民年金や国民保険に加入する必要はありません。
そういった観点からもまた企業に属しながら、個人事業主も続けていきたいという思いになれました。
キャリアに悩む方はZaPASSの紹介記事もチェックしてみてください。
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個人事業主で働くメリット・デメリット
ではまず個人事業主として働いた際に感じたメリット・デメリットを紹介します。
個人事業主で働くメリット
- 在宅ワークなら通勤がない
- 仕事によっては好きな曜日・時間で働ける
- 働く人やお客さんを選べる
基本的には個人事業主は自由度が高いです。
契約によりますが多くの場合は働く時間や人、場所も自分で選ぶことができます。
筆者の場合は扶養内で働いていたため、家事との両立もしやすく、役所への用事や通院なども平日の日中に済ませられることは大きなメリットでした。
個人事業主で働くデメリット
- 自律しなければならない
- 収入が安定しない
- 大きな仕事を取れることが少ない
個人事業主の最大のデメリットは、会社と違いルールが決まっていないので自律や自発的に営業活動をしなければならないという点です。
仕事によっては継続的な仕事を得ることが難しく、単発の仕事では収入が不安定になります。
また企業と異なり、ネームバリューが無いため、大きな仕事を依頼する企業と直接契約することは難しいでしょう。
正社員で働くメリット・デメリット
続いて正社員で働くメリット・デメリットを体験談を基に紹介します。
正社員で働くメリット
- 収入が安定している
- 社会的に信頼がある
- イレギュラーな手続きなどは少ない
正社員はなんといっても安定感があります。
収入面でも社会的な信頼でも、不安に思うことは少ないでしょう。
また確定申告やイレギュラーな対応なども基本的には少なく、会社が手続きしてくれることが多いので、仕事をこなしていくことに集中できます。
正社員で働くデメリット
- 基本的に同僚や得意先は選べない
- 昇給は会社のルールによる
- 多くの場合勤務時間や休日に自由度がない
正社員のデメリットはまさに個人事業主と真逆で自由度が無い点でした。
個人事業主の時は「もう一緒のチームで働くの嫌だな」と思う人の案件は断ることもできましたが、会社員ではうまく付き合っていくしかありません。
そういった対人関係のストレスは非常に大きいです。
また個人事業主の場合、収入を上げるためには努力やスキルに応じて青天井ですが、会社員は基本的には大幅な年収アップは転職をするしかないでしょう。
またフレックス制度や在宅ワークなど自由な働き方ができる会社も増えてきていますが、基本的には8時間拘束の会社が多く、個人事業主と比較すると自由度は低いといえます。
結論、個人事業主と正社員どっちがいい?
結論、個人事業主と正社員の良し悪しは人による部分が大きいです。
私自身は個人事業主のほうが自身で決められるので、性格や仕事の進め方としては合っていたと思います。
そこで筆者が経験して感じた、個人事業主と正社員のそれぞれどんな人が合っているかを紹介します。
個人事業主が合っている人の特徴
- スケジュールや進捗管理が得意な人
- 好奇心・向上心がある人
- 新しい環境に飛び込めれる人
個人事業主の場合、会社員のように仕事の管理を行ってくれる人は基本的にはいません。
また日々の帳簿付けや確定申告など、経理分野の知識も必要になります。
これらは外注することもできますが最初のうちはなかなか難しいですよね。
また継続的な仕事を受けられるには時間を要するので、常に新しい環境に飛び込める人が望ましいでしょう。
こういった点から、変化が好きな人、さらに言うと飽き性の人には刺激的な生活ができると思います。
正社員が合っている人の特徴
- 苦手な部分をサポートしてほしい人
- 継続力のある人
- リレーション構築が得意な人
正社員の場合、会社では部門があるので得意な分野を伸ばす方が良いとされます。
そのため、互いが得意分野・苦手分野を補うことができる環境です。
また人間関係や業務の変化は、個人事業主と比較すると少ないため、継続力がある人が良いでしょう。
特に広く浅い交友関係ではなく、狭く深い付き合いになるのでリレーション構築が得意な人の方が、対人関係でのストレスは少ないといえます。
それぞれ自分に合っているかはやってみないと分からない部分もあります。
個人事業主から正社員に復職して大変だったこと
この記事を読んでいる方の中には、すでに個人事業主として働いていて「正社員になろうかな」と悩む方もいると思います。
そこで筆者自身が感じた個人事業主から正社員に復職して大変だったことを紹介します。
- 生活リズムの改善
- 家族の理解
- 責任の問題
- 人間関係のストレス
個人事業主から正社員に復職して大変だったこと①
生活リズムの改善
入社してすぐは、朝の早起きは大変でした。
個人事業主や在宅ワークの方は、朝はゆっくりされる方も多いのではないでしょうか。
しかしこれは慣れの部分も大きいので、そこまで問題ではないでしょう。
ただ拘束時間が決まっているので、夕食の支度や家事など上手くやりくりすることは大変です。
個人事業主から正社員に復職して大変だったこと②
家族の理解
これまで個人事業主として在宅ワークをしていたので、家事の多くを担当していました。
しかし正社員となると、家にいる時間が減るので主人へもっと家事の協力に理解をしてもらわなければなりません。
幸いにも、我が家の場合は協力的でした。
ご家庭によっては「いままでやっていなかったから」と非協力的なケースもあるかもしれないので、事前に負担が増えることを伝えてから復職した方が良いでしょう。
個人事業主から正社員に復職して大変だったこと③
責任の問題
復職した会社は入社してすぐに大きなイベントの運営を任されました。
正直、できる人がほかに居ない中で急に大きな責任を負ったことが、かなりストレスになりました。
また「これ誰の仕事だっけ?」というような責任所在が不明確なものあり、個人事業主ではなかった責任の擦り付け合いのようなものがあります。
個人事業主から正社員に復職して大変だったこと④
人間関係のストレス
最後に一番大きいと思うことは、人間関係のストレスです。
個人事業主の場合、働く人を選ぶことは可能でしたが、正社員では難しいです。
会社の雰囲気による部分も大きいですが、私自身は少し失敗したなと思います。
もちろん入社してすぐ判断できない部分もありますが、この会社で一生働くビジョンは湧きません。
落ち着いたらまた転職活動や個人事業主専業に戻ることも検討しています。
個人事業主から正社員に復職した話のまとめ
現在個人事業主として働いている方、正社員の方、どちらもいらっしゃると思いますが、筆者の結論としては両者ともストレスのかかり方は異なると考えています。
個人事業主では軌道に乗るまでは収入が安定しない、金銭的・安心感でのストレスがあり、正社員の場合は人間関係や責任でのストレスが大きいと感じます。
「人さえ良ければ仕事は頑張れる」「自分のスキルをいろんなところで活かしたい」など、あなたが仕事に求めることによって選択が変わってくるでしょう。
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